シャッタースピードが変わると、動いている被写体の写り方が全く違うものになります。たとえば水は刻一刻と形を変え、見た目とは違う表情で写ります。
水や風の撮影は、常にシャッタースピードを意識することが大きなポイントになります。
時間を写す
カメラの設定で絞りと同じくらい重要なのがシャタースピードです。速いシャッタースピードで一瞬を止めて写すのか、逆に遅いシャッタースピードで動きをブラした表現にするのか、撮影前にイメージしておくことが必要です。
一瞬だけでない写真
時間を切りとる
目の前の光景からファインダーで見える四角い枠で空間を切りとるのが写真。そして、空間だけでなく時間をある長さで切りとるのも写真です、一枚の写真に時間が蓄積されていきます。そして写った映像だけでなく、その写真から想像できる過去や未来も一緒に写っているのです。
目の前の光景からファインダーで見える四角い枠で空間を切りとるのが写真。そして、空間だけでなく時間をある長さで切りとるのも写真です、一枚の写真に時間が蓄積されていきます。そして写った映像だけでなく、その写真から想像できる過去や未来も一緒に写っているのです。
シャッタースピードは変わる
絞りを変えるとシャッタースピードが変化します
シャッタースピードとはカメラが映像を記録する時に、光を取り込む時間のこと。ちょうど良い明るさに写真を撮るために、カメラはそのときの状況に合わせてシャッタースピードを変化させます。レンズに入ってくる光の量は、被写体の明るさ、つまり天候状況とレンズについている絞りの大きさで決まります。絞りは背景のボケ具合や光の量をコントロールする大きさ可変の窓で、カメラが自動で設定(プログラムモードやオートモード)するか、撮影者が決めます(絞り優先モード)。例えば晴れた日の屋外の撮影時、シャッタースピードは1/4000秒から1/60秒の間で変化します。絞りの径を大きく(絞り値を小さく)すると入ってくる光の量が多いぶん、シャッタースピードは短くなります。逆に絞りの径を小さく(絞り値を大きく)すると入ってくる光の量が少なくなり、シャッタースピードを長くしないと、ちょうど良い明るさには写りません。
同じ絞り値でも曇りの日や夕暮れなどはシャッタースピードが晴れた日よりも遅くなります。
カメラぶれに注意
カメラブレ(手ぶれ)が起きると、画像が全体的にぼやけたように写ります。被写体が動いてブレるのと、カメラ全体が動いてブレることは違います。ピンボケと思われる写真の大部分がカメラブレ写真である場合が多く、撮影時にしっかりシャッタースピードを確認して、ブレそうな場合は対策を考えないといけません。手ブレ防止機能がついているカメラでも、望遠撮影では1/60秒、広角レンズでの撮影のときは1/15秒より遅い速度ではブレやすいので、三脚を使う、構えたままセルフタイマーで撮る(シャッターを押すときいちばんカメラが動いてしまいます)など工夫すると良いでしょう。
シャッタースピードとはカメラが映像を記録する時に、光を取り込む時間のこと。ちょうど良い明るさに写真を撮るために、カメラはそのときの状況に合わせてシャッタースピードを変化させます。レンズに入ってくる光の量は、被写体の明るさ、つまり天候状況とレンズについている絞りの大きさで決まります。絞りは背景のボケ具合や光の量をコントロールする大きさ可変の窓で、カメラが自動で設定(プログラムモードやオートモード)するか、撮影者が決めます(絞り優先モード)。例えば晴れた日の屋外の撮影時、シャッタースピードは1/4000秒から1/60秒の間で変化します。絞りの径を大きく(絞り値を小さく)すると入ってくる光の量が多いぶん、シャッタースピードは短くなります。逆に絞りの径を小さく(絞り値を大きく)すると入ってくる光の量が少なくなり、シャッタースピードを長くしないと、ちょうど良い明るさには写りません。
同じ絞り値でも曇りの日や夕暮れなどはシャッタースピードが晴れた日よりも遅くなります。
カメラぶれに注意
カメラブレ(手ぶれ)が起きると、画像が全体的にぼやけたように写ります。被写体が動いてブレるのと、カメラ全体が動いてブレることは違います。ピンボケと思われる写真の大部分がカメラブレ写真である場合が多く、撮影時にしっかりシャッタースピードを確認して、ブレそうな場合は対策を考えないといけません。手ブレ防止機能がついているカメラでも、望遠撮影では1/60秒、広角レンズでの撮影のときは1/15秒より遅い速度ではブレやすいので、三脚を使う、構えたままセルフタイマーで撮る(シャッターを押すときいちばんカメラが動いてしまいます)など工夫すると良いでしょう。
シャッタースピード効果
シャッタースピードを変えて撮影するには、撮影モードを「シャッタースピード優先モード」に設定します。ほとんどのカメラでは「S」または「Tv」の表示です。
シャッタースピードを選ぶ
1/500秒より速いシャッタースピード
動いている被写体が止まって写ります。飛んでいる鳥や走っている動物の動きを止めて写すための目安の速度です(例外として水飛沫を止めて撮るには1/2000秒が必要)
ただし、曇り日や夕暮れなど光量の少ない状況では、ここまでシャッタースピードを速くすることはISO感度を高く設定しないと難しいです。そのため「絞り優先モードで」撮影する時は、ISO感度をカメラ任せのオートISOに設定しておくと失敗を防げます。
1/30秒より遅いシャッタースピード
動いているものは大きくブレます。風で揺れている葉や動いている動物を撮るとブレが風やスピード感を表現します。動感を表現する方法のひとつ流し撮りは、被写体の動きに合わせてカメラを動かしながらシャッターを切るもので、1/30〜1/15秒のシャッタースピードを目安に撮影すると良いでしょう。
動いている被写体が止まって写ります。飛んでいる鳥や走っている動物の動きを止めて写すための目安の速度です(例外として水飛沫を止めて撮るには1/2000秒が必要)
ただし、曇り日や夕暮れなど光量の少ない状況では、ここまでシャッタースピードを速くすることはISO感度を高く設定しないと難しいです。そのため「絞り優先モードで」撮影する時は、ISO感度をカメラ任せのオートISOに設定しておくと失敗を防げます。
1/30秒より遅いシャッタースピード
動いているものは大きくブレます。風で揺れている葉や動いている動物を撮るとブレが風やスピード感を表現します。動感を表現する方法のひとつ流し撮りは、被写体の動きに合わせてカメラを動かしながらシャッターを切るもので、1/30〜1/15秒のシャッタースピードを目安に撮影すると良いでしょう。
長時間露光
シャッタースピードが1/4秒より遅い場合
動いている被写体は見た目と全く違う感じで写ります。速く動くものはブレすぎて画面ではわからないくらいになります。滝や渓流の水流は綿のようにふわっとなり幻想的な作品ができあがります。晴れた日の撮影では光量が多すぎて、ここまで遅いシャッタースピードにはなりません。露出モードをシャッタースピード優先モード(Tv、S)にすると晴れた日でも遅い速度にできますが、カメラに入ってくる光量が多くなりすぎて、真っ白な露出オーバー失敗写真になってしまいます。
動いている被写体は見た目と全く違う感じで写ります。速く動くものはブレすぎて画面ではわからないくらいになります。滝や渓流の水流は綿のようにふわっとなり幻想的な作品ができあがります。晴れた日の撮影では光量が多すぎて、ここまで遅いシャッタースピードにはなりません。露出モードをシャッタースピード優先モード(Tv、S)にすると晴れた日でも遅い速度にできますが、カメラに入ってくる光量が多くなりすぎて、真っ白な露出オーバー失敗写真になってしまいます。
水面の表情を写す
水面はシャッタースピードを変えて撮影することで様々な表情を見せてくれます。同じ水面を速いシャッタースピードと遅いシャッタースピードで撮り比べてみるのも楽しいものです。
水面だけを狙う
鏡のように平らだった水面にわずかな風でさざ波が立ちます。不規則に、あるときはリズミカルに動く水面は、見ていて飽きません。水の流れや波の揺らぎが時間の流れとして写ります。写真で見る水面には様々な表情があります。水面だけを狙ってみるのも面白い表現方法です。
揺らぎを写す
水の流れが弱い時や風がない時は鏡面のような水面ですが、湖や海、川などの水面は波がある場合がほとんどです。止めて撮るかブラして撮るか、できあがりの表情は大きく変わります。