ソ連製のレンジファインダーカメラ用の標準レンズで、手元にあるのは1961年製。
描写は、順光では濃い目の色調なのが、逆光になるとたちまちフレアに包まれた柔らかい絵。
絞り開放でも絞ってもその柔らかさは変わらず、薄いベールに包まれたような雰囲気は
空気感を描写したい風景写真やポートレイトに向いているでしょう。
最短撮影距離が1mと、ちょっと花の撮影には厳しいので、60cmまで接写できるように改造。
構造がシンプルなので、分解掃除なども割と簡単にできてしまうのも面白いところ。
ピントヘリコイドが硬めで、冬になるとガチガチになったので、
柔らかいグリスに入れ変えたところ、ピント合わせがスムーズになりました。
とにかく小さくて軽く、とても可愛らしく、手にとって眺めているだけでも満足。
シルバーボディの小型ミラーレスに似合う、ちょっとおしゃれなレンズです。